【解説】調剤薬局事務のお仕事内容を紹介。就職のしやすさ、働きやすさや、仕事のやりがいをチェック!

【解説】調剤薬局事務のお仕事内容を紹介。

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【解説】調剤薬局事務のお仕事内容を紹介。就職のしやすさ、働きやすさや、仕事のやりがいをチェック!

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2021.03.17

病院やクリニックで処方されたお薬をもらう調剤薬局は、私たちにとって、身近な医療提供施設の1つ。薬剤師をサポートしながら薬局内のさまざまな業務を行うのが、調剤薬局事務のお仕事です。
では、具体的に、どのようなお仕事をするのでしょうか?また、調剤薬局事務の働き方や魅力、将来性など、知っておきたいポイントを紹介します。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ、ご一読ください。

調剤薬局事務のお仕事内容は?

調剤薬局は、医療機関からの処方箋にもとづき、医薬品を調剤して処方する薬局です。そこで行われる事務全般を担当するのが、「調剤薬局事務」です。

パソコンでの作業など、一般的な事務職と似ている業務もありますが、一方で、患者様への対応やお金の受け渡しもあり、業務範囲は広めだと言えるでしょう。

 

調剤薬局のお仕事には、大きく分けて「受付業務」「会計」「レセプト」の3つの業務があります。それぞれの内容を見ていきましょう。なお、薬局によっては、さらに業務が細分化されている場合もあります

・受付業務

調剤薬局に来られた患者様に対応するお仕事です。患者様から処方箋や健康保険証、お薬手帳を受け取り、内容を確認したうえで、処方箋とお薬手帳を薬剤師に渡します。

また、初めて来局された患者様には、既往歴などのアンケート記入をお願いするなどして、適切な調剤ができるよう情報を収集します。
感染症が流行している時期には、待合室内の消毒や換気など、安心して利用していただくための環境維持も欠かせません。

 

調剤内容によって、患者様にお薬をお渡しする順番が前後してしまうこともあります。そのような時は、お待たせしている患者様に声をかけ、不安を和らげる気配りも必要です。困っていたり、心配そうにしたりしている患者様がいないかどうか、待合室内全体を見渡して気を遣うことも大切です。

 

・会計業務

お薬の代金を患者様から受け取り、釣銭があれば渡します。会計業務は、正確さが重要ですが、接客業の一面もあるので、患者様へやわらかい印象を与える丁寧な応対が求められます。

 

・レセプト業務

「レセプト」とは、医療機関が健康保険組合などの保険者に医療費を請求するための、調剤報酬明細書のことです。調剤薬局で扱う処方薬にも、健康保険が適用されていますので、病院やクリニックと同様に、調剤薬局にもレセプト業務があります。

調剤報酬明細書を、審査支払機関へ提出するため月末から月初にかけては忙しくなる傾向があります。調剤薬局の業務は、電子化が進み、ほとんどの場合、レセコン(レセプトコンピュータ)へ処方箋の内容を入力します。

 

この請求内容をもとに、調剤薬局は保険者から医療費をいただきます。健康保険の本人負担割合が「1割」や「3割」であることからも想像がつくように、調剤薬局の収入の多くは、保険者からの医療費だと言えます。ミスのないよう、特に、注意力と責任感が求められます。

 

・その他の業務

大きな調剤薬局では分業が進んでいますが、個人経営の調剤薬局では、認められている範囲内で薬剤師を手伝ったり、医薬品の在庫管理や発注を行う場合もあります。また、調剤以外の物販を扱っている調剤薬局では、その販売も業務となります。

 

・調剤薬局事務の1日スケジュール

調剤薬局事務のお仕事の流れと、1日のタイムスケジュールは、どうなっているのでしょうか?勤務形態や勤務先によっても異なりますが、ここでは一般的な例を紹介します。

 

[8:30] 出勤・清掃・レジ準備

9時から営業開始の場合、30分前には出勤して業務を開始します。

制服に着替え、薬局内の清掃や消毒、レジの現金の準備、情報共有など、患者様を迎えるための準備を済ませます。

[9:00] 午前の業務開始

営業時間中は、患者様の受付や会計、電話応対などが主な業務です。どの患者様も、できる限りお待たせすることなく、スムーズにお薬をお渡しできるよう努めます。

[12:30] お昼休み

午前の受付が終了したら、患者様がお帰りになるのを待ち、待合室の片づけを行って、昼休みに入ります。

[15:00] 午後の業務の開始

午前と同じように、受付や会計、電話応対などの業務を行います。

[18:30] 受付終了

医療機関に隣接している調剤薬局の場合、その日のいちばん最後に医療機関を受診した患者様が、調剤薬局にとっても最終の患者様となることが少なくありません。最終の患者様にお薬をお渡ししたら、レジを締め、整理整頓を行って業務を終えます。19:00前後が終業の目安で、残業は比較的少なめです。

※勤務先により時間・業務内容は異なります。

調剤薬局事務のお仕事は大変?

ここまでお読みいただいたとおり、調剤薬局事務のお仕事は、患者様の対応やレセプト業務など一般的な事務職と比べるとやや業務の幅が広めなので、大変と感じる方もいるかもしれません。

調剤薬局事務は、専門的な知識も必要となり、医療に関わる社会的に重要なお仕事なので、それだけにやりがいも大きく、しっかりと取り組むには魅力的なお仕事であると言えるでしょう。

 

・調剤薬局事務のやりがい・魅力とは?

医療システムを支える調剤薬局は、重要な社会インフラの1つです。その調剤薬局は、調剤薬局事務員がいなければ機能しません。医療を支える一員として働いていることが、大きなモチベーションにつながり、やりがいある魅力的なお仕事です。

 

もちろん、「病気やケガで不安を抱えている人を少しでも笑顔にしたい」という方にとっても、患者様の役に立てる調剤薬局事務は適しています。

 

調剤薬局事務の今後は?働きやすさは?

医療サービスが高度化・専門化するなかで、今日では医薬分業化が進み、調剤薬局はますます欠かせない存在となっています。

また、超高齢社会の到来で、お薬を必要とする患者様も増えていくでしょう。ジェネリック医薬品など、取り扱う品目も増えて、調剤薬局のお仕事は、ますます多岐にわたるようになりました。薬剤師だけでなく、調剤薬局事務の人材もまた、日本全国で必要とされています。

・今後、調剤薬局事務へのニーズは?

超高齢社会の到来で、高齢者が病院やクリニックに受診する機会が増えると、たくさんの医薬品が必要になると予想されます。

厚生労働省の調査でも、調剤医療費は増加の傾向にあり、それにともない、処方箋の発行枚数も2013年(平成25年)からは、約106%増え2019年(令和元年)は、84,284万枚に増えています(※)。

また、国や自治体では、増え続ける健康保険料の支出を抑えるために、安価で先行薬と同等の効果が期待できるジェネリック医薬品の使用を推奨しています。このことは、患者様が医薬品を選べるようになる一方で、調剤薬局で扱う医薬品の数が増えることになります。薬剤師が調剤に専念するためにも、サポートに当たる調剤薬局事務の人材が求められています。

※ 「令和元年度 調剤医療費(電算処理分)の動向」より。

 

・就職しやすさは?働きやすさは?

長く活躍できるのが、調剤薬局事務の魅力の1つ。採用にあたっても、経験者であれば、それまでのお仕事内容やスキルが重視される傾向にあるようです。一度離職しブランクがあっても、復帰して活躍している方も大勢おられます。

残業が比較的少なく、勤務時間が安定しているのも、働きやすさのメリットの1つ。育児や介護との両立もしやすいとされ、調剤薬局の営業時間に合わせて、お昼休みも長めに取ることができる調剤薬局もあるようです。勤務先が自宅の近くなら、一旦、家に帰ることもできそうですね。

調剤薬局事務は資格が必要?

調剤薬局事務のお仕事をするために、特に必須の資格はありません。しかし、働くうえで必要な専門知識はたくさんありますので、未経験の方であれば、研修制度が整っている職場を選んだほうが、長く働くことができそうです。

調剤薬局事務のエキスパートとして、長く活躍することを目指すのであれば、例えば、調剤薬局事務関連の講座を受講し専門知識を学ぶ方法もあります。

積極的に学んだ姿勢や、資格を持っていることが、採用面で有利に働くこともあるでしょう。知識があれば、就業後も早々に活躍できるようになります。経験を重ねて、キャリアアップすることも夢ではありません。

 

・調剤薬局事務の代表的な資格

調剤薬局事務に関連する資格として、(一財)日本医療教育財団の主催で実施している「調剤報酬請求事務技能認定」があります。受付業務やレセプト業務のスキルなど、調剤薬局事務のお仕事をするのに必要な専門的な知識とスキルを証明するものです。

各種講座のなかには、講座を修了することで、この資格を取得できるものもありますので気になる方は、調べてみてください。

 

ニチイなら、働きながら業務に必要な知識を学び、さらに資格取得を目指すこともできます。入社後も研修やOJT(On The Job Training:実務を通して業務を学ばせる教育手法)で実務を学ぶことができ、さらに資格取得のための研修など、充実の体制であなたをバックアップします。

求人情報をチェックしたり、相談会に参加してみるなど、ぜひ、検討されてみてはいかがでしょうか。

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