医療事務の面接を成功させる「4つの準備」

医療事務の面接を成功させる「4つの準備」

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医療事務の面接を成功させる「4つの準備」

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2021.03.29

医療事務のお仕事に就く上で、面接は避けて通れません。誰でも多かれ少なかれ、面接では緊張するものですが、特に苦手だという方もいるでしょう。

苦手意識を持つのは、「何を聞かれるのか?」「どのように答えれば良いのか?」がわからず、不安になるからだと言えます。裏を返せば、面接でのやり取りを想像して事前に準備しておけば、これらの不安は解消できそうです。

 

面接での回答は十人十色で、これが正解だという答えはありません。その上で、面接を受ける前に準備しておくべきポイントを、いくつか紹介します。

医療事務の面接にしっかり備える!

“面接は、準備が8割、本番2割”と言われています。その場で質問されたことに答えればよいと思っていても、いざ本番を迎えたら、答えられなかったり、しどろもどろになってしまったりするもの。

前もってしっかり準備をしておけば、不安が和らぎ、リラックスした状態で面接に臨むことができます。面接で成功したいと願うならば、事前準備が欠かせません。

 

では、具体的に、どのような準備をすれば良いのでしょうか?

【準備その1】面接で聞かれる質問を予想する

医療事務の採用面接では、どのようなことを聞かれるのでしょうか? あらかじめ質問を予想し、その答えを準備しておけば落ち着いて面接に臨むことができます。

 

「絶対に、この質問をされる」というものはありませんが、面接でよく質問される4つをご紹介します。

①なぜ、医療事務の仕事をしたいのか?

②なぜ、この病院(クリニック)で働きたいのか?

③(転職の場合)これまでの職務経験の中で、今後、活かせそうなことはあるか?

④この職場で働くことで、自分は将来どうなりたいか?(ビジョン)

この4つに加えて、長所やセールスポイントといった「自己アピール」を求められることもあるようです。

 

これらの質問への回答から、採用担当者は、「応募者がどのような人物なのか」、「上手くコミュニケーションが取れるか?」「長く、気持ちよく働いてもらえるか?」を見極めます。

 

 

【準備その2】「なぜ、医療事務のお仕事をしたいのか?」を明確にする

いわゆる「志望理由」です。他の職種ではなく、なぜ医療事務のお仕事をしたいのかを考えて、明確にしておきましょう。経験者の転職であれば、「今後も医療事務のお仕事を続けたい理由」となります。

医療事務のお仕事についてよく考え、ほかの職種ではできないけれど、医療事務なら実現できそうなことを挙げられると良いでしょう。

いろいろな答えが考えられそうです。例えば、「誰かの役に立てる」「お仕事を通じて社会貢献ができる」と考える方がいるかもしれません。ぜひ、ご自身で考えてみてください。

 

医療事務のお仕事が未経験の方は、「受付」「会計」「レセプト」といった、医療事務の代表的な業務について確認しておきましょう。「医療事務の仕事内容についての記事」もご参照ください。

 

●ポイント

・「医療事務のお仕事」と「自分にできること」を、結び付けて考えてみましょう。

例えば、病気で気持ちが不安になっている患者様には、丁寧な対応や細かい気配りが求められますので、接客のお仕事をした経験が役に立ちそうです。

また、経理業務の経験者で、数字や計算に強ければ、レセプト業務などで持ち味を発揮することができます。

“自分のこういうところを、医療事務のお仕事で役立てたい”といった考え方をしてみると良いでしょう。

 

・志望動機が、勤務日や勤務地などの条件面のみはNG。

「曜日や時間の融通が利きやすい」「自宅の近くで働ける」といった条件面で、医療事務を志望される方もいらっしゃるでしょう。確かに医療事務のお仕事には、生活のスタイルやリズムに合わせて働き方を選びやすい、といった面があります。しかし、そこだけを理由として挙げてしまうと、肝心の医療事務のお仕事に対する熱意が伝わりにくくなります。

 

【準備その3】「なぜ、この病院(クリニック)で働きたいのか?」を明確にする

「志望理由」にはもう1つ、「なぜ、その病院(クリニック)を選んだのか?」があります。これも、しっかり考えておかなければなりません。 「自宅から通いやすい」「待遇(給与)がほかよりも良い」「勤務時間の融通が利く」という理由だけでは仕事への熱意が伝わりにくいことがあります。

 

例えば、応募される際だけではなく、面接前にも改めて応募した病院(クリニック)の求人票やホームページで、病院の特徴や医療内容を確認し、ほかの病院やクリニックではなく、その病院(クリニック)で働きたいと考えたのは、どうしてなのか? 理由を自分なりに振り返っておきましょう。

 

●ポイント

・その病院(クリニック)の扱う診療内容を把握しておく。

「医療事務なら、どこでも…」では、採用する側に良い印象を持ってもらえません。その病院の規模や、扱っている診療科目などから、自分が働きたいと感じる理由を考えましょう。前述の「医療事務を志望する理由」と関連付けるのも、1つの方法です。

 

例えば、臨床のほかに研究も行っている大学病院であれば、「多くの人の役に立てる」といったキーワードが考えられそうです。地域密着型の小規模なクリニックなら、「地域の医療に貢献したい」、あるいは「幅広い業務を経験することで成長したい」という理由も考えられそうです。

 

・実体験を伝えるのも1つの方法

その病院(クリニック)を利用したことがあれば、その時に感じた印象を伝えても良いでしょう。例えば、応対してくれた医療事務スタッフの笑顔が印象に残っていたなら、「自分もあの人のように働きたいと思った」など、前向きな志望理由としてアピールできます。

 

【準備その4】自分のアピールポイント(強み)を見つけておく

冒頭に挙げた“想定される、よくある質問”の中で、「ご自身の活かせそうな経験」「あなたの今後のビジョン」を質問されたり、「自己アピール」を求められる場合への準備です。

「志望理由」で“働きたい”という自分の熱意を伝えるのに対し、今度は自分が“どう役立つのか?”を、採用する側に判断してもらうことになります。

医療事務の経験者や、関連資格を持っている場合は、必ず履歴書に記入しておきましょう。面接で会話の糸口となり、貴重なキャリアやスキルを存分にアピールすることができます。

 

一方、未経験の場合は、「何が強みなのか、わからない」という方もいらっしゃることでしょう。 他業種から医療事務へ転職を志望されている方は、これまでの職種で積んできたキャリアや、そこで学んだことを整理して、質問されたら答えられるようにしておきましょう。取得した公的な資格があれば、履歴書に記入。

医療事務には関係ないような資格でも、会話のきっかけとなり、向上心を評価してもらえるかもしれません。

資格のほかにも、<自分が大切だと考えること><得意と思えること><難しいと感じること>などは、答えられるようにしたいものです。

医療事務のお仕事では、「パソコンのスキル」「ミスのない正確さ」「丁寧さ」、また受付で患者様と対応する時には「コミュニケーション力」が重視されます。

自分自身を見つめ直し、1つでもアピールできそうなポイントがあれば、質問への答えとして準備しておきましょう。

 

●ポイント

・「パソコンスキル」について聞かれたら。

使えるソフトウェアや、これまで業務の中で、どの程度使っていたかを伝えます。 一般的には、マイクロソフト社のソフトウェア「Word」や「Excel」という場合が多いでしょう。医療事務のお仕事でも、これらを使う場面はあります。「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」などの資格を取得していたら、迷わずアピールしましょう。

 

・作業の「正確さ」「丁寧さ」をアピールするには。

過去のお仕事の中で、ミスを防ぐために行っていた工夫や、仕事ぶりに対する周囲からの評価など、何か裏付けになるエピソードがあると良いでしょう。

当日の採用担当者との対話の中で、「相手の話を最後までしっかり聞く」「簡潔に、わかりやすく答える」「適切な相槌を打てる」などを心掛けましょう。また、接客や接遇のお仕事に従事していた経歴から、コミュニケーション力が高いと判断されることもあるようです。

ワンポイントアドバイス

■質問への答えは、「結論」から話す

面接で質問されるのは、YesかNoで答えられることばかりではありません。

理由や経緯を説明する必要がある場合は、初めに「結論」から伝えるようにします。

 

○:「私は□□だと思います。なぜならば、~~~。」

 

×:「私は~~~で、~~~なので、だから□□だと思います。」

 

質問に対して、大元の話から始めると、なかなか結論にたどりつきません。時には、自分でも思わぬほうに話が脱線してしまうことも…。当然、採用担当者にも言いたいことが伝わりにくくなります。 結論から話すことで、言いたいことが相手に伝わりやすくなります。自分自身も、話をまとめやすくなります。

■Web面接で気を付けたいこと

昨今は、オンラインを活用した採用活動が増え、面接を対面からWeb面接に切り替えるようになってきました。 Web面接では、通信環境などの関係で、会話にタイムラグが生じたり、音声が乱れることが少なからずあります。

通勤環境が安定しているか、雑音がないできるだけ静かな状態かを事前に確認をしておくことも大切です。

ご自宅でWeb面接を受ける場合は、背景に映り込むものを整理整頓したり、お部屋の明るさも確認しましょう。

緊張でつい早口になってしまうこともありますので、落ち着いて、1つひとつの言葉をハッキリ話すなど、ゆっくりとした受け答えを心掛けましょう。また、採用担当者の言葉が聞きとれない場合は、遠慮せずに聞き返しましょう。

身だしなみや態度・表情も重要

最後に、面接では社会人として適切な身だしなみや態度が求められることは言うまでもありません。医療事務の受付業務はいわば、その病院(クリニック)の顔となる存在。清潔感のある服装と身だしなみで面接に臨みましょう。

 

明るい印象も大切です。緊張しがちな面接であっても、第一印象が暗い表情だと、どんなに受け答えの内容が良くても採用担当者がマイナスイメージを持ってしまいます。表情だけでなく、ふだん猫背気味の方は、姿勢にも気をつけたいもの。

できるだけ笑顔で、明るくハキハキとした受け答えを心掛けたいものです。 面接の短い時間内で、ご自身を最大限にアピールしましょう。

 

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