医療事務の資格を取るなら、これがおすすめ!

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医療事務の資格を取るなら、これがおすすめ!難易度や勉強方法など、押さえておきたいポイントを解説

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2021.10.28

医療事務のお仕事には、関連する資格がいくつかあり、どの資格も取得すれば働く上で有利なことがあります。しかし、資格にはいろいろ種類があるため、それぞれの違いについて把握するのは大変です。そこで、主な医療事務の資格について、特徴を見ていきましょう。さらに、資格が多すぎて何を選んだらいいのかわからない、という方のために、おすすめの資格を紹介します。

医療事務に関連する資格は、種類がたくさんある!

医療事務には、国家資格はありません。その代わりに、企業や民間団体が独自の審査基準を設けて認定試験を行う、民間の資格が数多くあります。それぞれの団体の資格によって、問われる知識や技能の内容、難易度は様々です。特徴を十分に理解した上で、ご自身の目標やレベル感に合った資格を選ぶとよいでしょう。

 

●[代表的な資格①]メディカル クラーク®(医療事務技能審査試験)

一般財団法人 日本医療教育財団が主催する資格試験です。主に、医療機関などにおける受付業務や、診療報酬請求事務に関する能力が問われ、合格者には「メディカル クラーク®(医科、または歯科)」の称号が与えられます。

 

医療事務技能審査試験は、「医科」と「歯科」に分かれています。両者では、診療報酬の算定方法や算定項目、治療内容に病名など、内容が全く異なっているからです。医科は、「歯科以外のすべての診療科目」を指し、歯科は、「歯科に特化した診療科目」を指します。ご自身の目標に応じて、どちらを受験されるか選ぶとよいでしょう。

 

個人でこの試験を受験する場合は、基本的に郵送による在宅受験となります(ただし、受験場所は日本国内に限られます)。

 

●[代表的な資格②]医療事務技能認定試験

技能認定振興協会(JSMA)が主催する資格試験です。医療保険の制度や、診療報酬の算定など、医療事務の仕事をする上で理解しておくべき基本的な知識が問われます。郵送、またはインターネットを利用して、在宅で受験ができます。

 

●[代表的な資格③]医療事務管理士®技能認定試験

上記の「医療事務技能認定試験」と同様に、技能認定振興協会(JSMA)が主催する資格試験です。患者様に対する接遇力や、カルテの内容を読み取って、正確にレセプトを作成する能力が問われます。「医療事務技能認定試験」の上位試験と位置付けられており、同協会のホームページによれば合格率は50%と、やや難易度が高いと言えます。この試験も、「医科」と「歯科」で分かれていて、合格者には、それぞれ「医科 医療事務管理士®」、または「歯科 医療事務管理士®」の称号が与えられます。

 

●[代表的な資格④]診療報酬請求事務能力認定試験

公益財団法人 日本医療保険事務協会が主催する資格試験です。医療保険制度やその他の法令にかかわる知識が問われ、また、カルテを元に手書きで診療報酬明細書(レセプト)を作成する実技試験も含まれます。合格率は30~40%台と、医療事務関連資格の中でも最難関と言われています。なお、この試験も、「医科」と「歯科」があります。

医療事務関連の資格の難易度が気になる方へ

難易度は、資格試験によって異なり、受験する側の感じ方も人それぞれです。そのため、一概に「この試験は簡単」「この試験は難しい」と言うことはできません。

 

例えば、[代表的な資格④]でご紹介した「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率は、実施団体のホームページで「医科:約42.8%」「歯科:約34.7%」と公表されています(令和2年12月13日実施分)。この合格率をご覧になり、難易度が高いと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、合格率の数字だけを見て「難易度が高いから(低いから)」と受験する・しないを決めるのではなく、それぞれの試験の情報をホームページなどで集めた上で、ご自身に合った資格取得にチャレンジしてはいかがでしょうか。

医療事務初心者にとっておすすめなのは、どの資格?

資格によって特徴が異なるため、一番良い資格がどれなのかは一概には言えませんが、ここでは医療事務初心者の方向けに、一般財団法人 日本医療教育財団のメディカル クラーク®(医療事務技能審査試験)をおすすめしたいと思います。

 

●[おすすめする理由①]受験者が多く、広く知られている。

数ある医療事務関連の資格試験の中でも、「メディカル クラーク®(医療事務技能審査試験)」は昭和49年度の創設以来、40数年にわたる実績があり、この間の総受験者数は163万人、合格者数は92万人を超えています。また、多くの専門学校や短期大学、4年制大学、職業訓練校などが団体受験を登録しており、医療事務関連の資格試験の中でも最大級の規模となっています。

 

●[おすすめする理由②]医療事務全体の知識が、バランスよく問われる。

この試験では、受付や会計、オペレータ業務、診療報酬請求業務など、医療事務の現場で働くために必要な専門知識が、バランスよく出題されています。したがって、「メディカル クラーク®(医療事務技能審査試験)」を取得していることは、一通りの知識を身に付けていることの証だと言えます。様々な医療機関への採用応募で、有利になることもあるようです。

資格取得が「ゴール」ではなく、取得してからがスタート

医療事務関連の資格取得という目標を持ち、お仕事や家事、学業など、忙しい日常生活の中で時間を作って、継続的に学ぶのは大変です。それだけに、合格したときの喜びは、とても大きなものとなるでしょう。

 

医療事務のお仕事では、常に新しい知識を吸収する姿勢が問われます。自ら進んでアップデートに努め、日々成長する心構えが大切です。職場で「さすがに資格を持っているだけあって、向上心がある」と一目置かれるようになれたら、素敵ですね。

働きながら資格を取得するには?

この記事をお読みいただいている方の中には、「今すぐにでも、お仕事を見つけて働きたい」と希望されている方もおられるでしょう。それならば、まずは資格が無くても応募できるお仕事を探し、働きながら資格取得のための勉強を進めてはいかがでしょうか。また、働き始めてから医療事務の仕事の魅力に惹かれ、「もっと勉強して知識を身につけたい」と思うこともあると思います。
このように働きながら資格取得を目指す場合、通信講座などを利用して学べば、資格取得に必要な知識を順序立てて学べます。

 

ニチイ学館では、資格取得から就業までサポート

「きゃりあネット」を運営するニチイ学館では、医療事務関連の資格を取得するための「医療事務講座」を開講しています。「通学」と「通信」がありますので、ご自身に合った学び方をお選びいただけます。詳しくは、こちらをご参照ください。

 

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